3人寄れば文殊の智慧,4人寄れば侏儒の知恵・・・。

stargherking2006-08-28

ビックコミック」で連載されている『宗像教授異考録』(異考録)という「星野之宣」氏の漫画は大変面白いですね・・・。
この漫画なんですが、【comic トム・プラス】(潮出版社)という雑誌で連載されていた、『宗像教授伝奇考』(伝奇考)【全6集+特別版】という漫画の続編なんですね・・・。
この作品の事は「ビックコミック」連載の『宗像教授異考録』を観るまで知らなかったのですが、「宗像」(むなかた)という苗字は、「南方」(みなかた、南方熊楠)からきているのでしょうね・・・。

この『宗像教授異考録』の「大天竺鶏足記」(前編、後編)は、「酉年」にちなみ鶏足山と呼ばれる場所における「山の伝説」に興味を示し、仏法協会のインドへの巡礼団のオブザーバーとして同行する【宗像教授】が遭遇する怪異な体験の話です。
鶏足山で起こった地震で現れた新たな遺跡の中に「不思議の国のアリス」の様に迷い込んだ【宗像教授】が「迷い」の有る者がここに来ると告げられ、【磨崖仏】(自然の懸崖または大石に仏像を彫刻したもの)である『マハーカッサパ(摩訶迦葉)』と問答をします。

マハーカッサパ(摩訶迦葉)』は、この世の全ての人が《梵天ブラフマー)》なのだと【悟りの境地】を【宗像教授】に説くのですが、【宗像教授】の「あなたは【悟りの境地】に至ったのですか?」という問いに、私はまだ修行の身《菩薩》なので・・・と微笑みを浮かべ消えていきます。

菩薩》は《仏陀(【悟りの境地】に至ったもの)》の一つ前の段階をいうものらしいのですが、私には『マハーカッサパ(摩訶迦葉)』の微笑みが実は苦笑い(苦笑)だったのでは?と思えました・・・。