悪魔を憐れむ歌・・・。

stargherking2005-05-14

少し前の事になりますがメル・ギブソン監督作品「パッション」を観ました・・・。
この作品を観る前に、私が気になったのは「キリスト」役のジム・カヴィーゼルという役者の事で、まずは彼が主演の第二次大戦物の作品「シン・レッド・ライン」を観ました。
個人的な感想は「素」(シンプル)な人物かな?と・・・。「声」は独特のトーンがある人物ですね。個人的には沢村一樹に似てる・・・、と思いました(笑)。

この「パッション」という作品ですが原題は【THE PASSION OF THE CHRIST】、【PASSION】は『受難』という事で直訳すると「キリストの受難」というタイトルになります。

この作品は「キリストの受難」を余計な味付け無く、リアル(写実的)に再現するというコンセプト(概念)の作品であると思います。

イエス・キリスト】は、「ユダヤ人」であり「イスラエル人」であり「ヘブライ人」である『パリサイ人』と『サドカイ人』の狭間に立ち、『ローマ』と呼ばれる国と『エルサレム』の狭間に立ち、『神』と呼ばれるものと『人』(人類)と呼ばれるものの狭間に立って、尚且つ『生』と『死』の狭間を彷徨う・・・。

十字架上のキリストの『宿命』を裁いた時、「悪魔」と呼ばれた【ルシファー】はそこに居ました。
『復活』したキリストが微笑む時、「悪魔」と呼ばれた【ルシファー】はそこに居ました。
「宗教」や「民族」、「イデオロギー」と呼ばれるもので争う【人類】達の眼前に、「悪魔」と呼ばれた【ルシファー】は居ました・・・。

私は彼【ルシファー】の本当の名前を知りません・・・。