21g・・・。

stargherking2005-05-04

「21g」を観た・・・。「ミスティック・リバー」と同じ2003年の作品で主演も同じショーン・ペンという作品です。
「g【グラム】」という単位が使われているんですが、監督がメキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥという事だからなんでしょうね。
他にベニチオ・デル・トロナオミ・ワッツシャルロット・ゲンズブールという豪華な顔ぶれです。
ストーリの方は「心臓」を巡る「3組」の家族(カップル)の姿を中核にしてジクソーパズルのようなプロット(構想)が巧妙で、どういう風に組み立てられていくのか楽しみになっていきます。
目には見えない「21g」の重さの意味、「21g」の重さを背負う意味等を問いかけてくる作品ですね。
前述の「ミスティック・リバー」の真の主人公といえる「3人」と同じで『3つ』(3人、3組)というものが主軸になっているという点が、不思議な感じです・・・。
『因果』というものに対して、この「21g」と「ミスティック・リバー」が、『阿』と『吽』の関係にあるのではないか?と思いました。
因みに「ミスティック・リバー」が『吽』で、「21g」が『阿』だと思いましたが・・・。

私はこの作品を観終わった後、「ミスティック・リバー」を見終わった後の喉に魚の骨がひっかかった様な嫌な感じが、何故かスッキリ無くなった様な感じになりました。ポール(ショーン・ペン)の死に顔は、とても穏やかであったと思います。
劇中の何人(4人?)かの人物が語る「Life goes on」(それでも、人生は続く。それでも、人生は続いていく。)」という言葉が心に深く残りました・・・。それとシャルロット・ゲンズブールが魅力的でしたw・・・。
何故か「ミスティック・リバー」のショーン・ペンの従兄弟にあたる極悪兄弟の一人が「21g」の方でもショーン・ペンの友人の一人で出演していましたねw。
人生に対して、この「21g」の物は軽くはないらしい・・・、『魂』を得る(持つ)というのは『艱難辛苦』をも得る(持つ)という事なのか?・・・。
それでも「人生は続いていく【続く】」という言葉が「何」を意味するのか?という事を深く考えさせられる作品でした・・・。