ボーンスプレマシー・・・。

stargherking2005-02-22

観るのが楽しみだった「ボーン・スプレマシー」を観てきました。
前作「ボーン・アイデンティティ」も良かったですが、今回の作品も21世紀のアクション映画として秀逸の作品だと思います。
この作品ですが元々エスピオナージュ(広義的にはスパイ物)というジャンルでは傑作といわれているローバート・ラドラムの原作で全部で3部作となっています。
この原作の3部作なんですが日本では第一作の『The Bourne Identity』(ボーン・アイデンティティ)が『暗殺者』というタイトルで新潮社から、第二作の『The Bourne Supremacy』(ボーン・スプレマシー)が『殺戮のオデッセイ』というタイトルで角川文庫から、第三作の『The Bourne Ultimatum』(ボーン・アルティメット)が『最後の暗殺者』というタイトルで角川文庫からという風に同じ出版社から3タイトル揃って出てないのが残念です。
とりあえず1作目と2作目が2年間隔で公開となっているので、この調子で3作目もこれから2年後ぐらいの公開という風になって欲しいですね。
映画の方は原題と同じタイトルで来ていますがストーリー的には別物と考えた方が良いでしょうね、またこのジェイソン・ボーン三部作なんですが「マトリックス」とか「ロード・オブ・ザ・リング」の様に単純に3つの作品というより一つの作品を三分割して公開している作品の一つという感じがします。
この「ボーン・スプレマシー」も明らかに続編(三作目)が有るよっていう感じでしたからね。
今回の「ボーン・スプレマシー」なんですが一作目の「ボーン・アイデンティティ」がうやむやにした「トレッド・ストーン作戦」に焦点を当てた内容なんですが、まだまだ全貌が明らかなっておらず、この点が三作目で重要なポイントになっていくんだと思います。この「トレッド・ストーン」というのは『踏み石』という風に訳せるのですが単純に考えて『踏み石』ってのは裏切り者のあぶり出しに使った物(用法)という事でなんとなく3作目のストーリーが予想出来るのですが・・・。
前作の「ボーン・アイデンティティ」でもカーアクションや格闘が良いなと思ってたんですが今回もやってくれますね、しかしロシアの車は丈夫ですね(笑)。
また前作のクライブ・オーウェンも良かったんですが、今回のカール・アーバン(「ロード・オブ・ザ・リング」のエオメル役)も良かったです。
あとロバート・デニーロ主演の「15ミニッツ」で凶悪犯罪者役の一人として出演していたカレル・ローデンと「トリプルX」のテロリストのボス役のマートン・ソーカスロード・オブ・ザ・リングではエルフ役で出てるらしいです)も良い味出してましたね。
主人公のジェイソン・ボーン役のマット・デイモンなんですが、ロシア系(スラブ系)にも見えるし、ドイツ系(オランダとかイギリスとかのゲルマン系)にも見えるという所が面白い所ですね。
格闘シーンもこれが最近の流行という物なのでしょうか?、トミー・リー・ジョーンズ& ベニチオ・デル・トロの「ハンテッド」でもこの様な感じの格闘シーンがありますが、最近の総合系(バリトゥードやアルティメットという物)の格闘技に似た感じがするリアルな格闘というのをひしひしと感じます。
残念なのは主人公に『愛銃』というのが無い所ですね。前作ではスイス銀行の金庫にSIG-PROが有ったんですが金庫に入れたままにしています。でも途中奪った銃がSIG-PROでこれをずっと使ってます。今回はSIGのP226かP225らしい銃を使ってるという事はSIG好きという事なんでしょうが・・・。