My Life Without Me・・・。

stargherking2005-12-16

死ぬまでにしたい10のこと』・・・映像的、音楽的には淡白に思えるのですがストーリーが秀逸ですね・・・。日本での公開では「邦題」の『死ぬまでにしたい10のこと』という事象が前面に出ていて同じ「タイトル」で10名の女性著名人によるエッセイ・アンソロジーというのも発刊されています。
監督は【イザベル・コヘット】(スペイン出身)、製作総指揮は『オール・アバウト・マイ・マザー』や『トーク・トゥ・ハー』の【ペドロ・アルモドバル】(スペイン出身)、主人公の【アン】役には『ドーン・オブ・ザ・デッド』の【サラ・ポーリー】(カナダ出身)、【アン】の夫【ドン】役が『アンダーワールド』の【スコット・スピードマン】(イギリス出身)となっています。【アン】の父親役が【アルフレッド・モリナ】(イギリス出身)なのにはビックリしました。彼ですが『スパイダーマン2』では「オクタビヌス(Dr.オクトパス)」役なのですね・・・、来年公開予定の『ダヴィンチ・コード』では「アリンガローザ司教」役で出演という事です。
この『死ぬまでにしたい10のこと』ですが、原題は【My Life Without Me】で直訳すると「私のいない人生」(私のいない私の人生)という風になるのでしょうか・・・。前述の『バーバー』の事もありますが「原題」から少し捻った「タイトル」を「邦題」として採用するのが多い様に思えます・・・。確かに観終わった後では「原題」の方がしっくりくるかな?とは思うのですが・・・。

「エキサイト:シネマ」に【サラ・ポーリー】のインタビューという項目があって、インタビューしている【記者】の『〈病気の事を胸に秘めて運命を受けいれる〉主人公【アン】が東洋的な女の子のように感じました』という答えに、【サラ・ポーリー】は『《北米のジャーナリスト》は”何故アンは病気の事を誰にも言わないの?”という点を不思議に思うのに、《日本のジャ−ナリスト》は”その点”を自然に受け止めていて不思議がったりしない』というコメントがありました。「タイトル」の事や「ポスター」等の「レイアウト」を考えると「国」や「地域」によって感じ方が大きく違う作品なのかな?と思いました・・・。「日本」向けのDVDやビデオではピンク系の色で「タイトル」を見なければ華やかな作品なのかな?とも思えるパッケージですね・・・。
主人公の【アン】が口ずさんだり、子供の聖歌隊が歌ったり、この作品の中で何度も流れる曲が【ビーチ・ボーイズ】の「God Only Knows」という曲ですが直訳すると『神のみぞ知る』(神様だけがよく知っている)という事ですね・・・。【アン】と【ドン】が出会ったのが「ニルヴァーナNIRVANA】」のラスト・コンサートだったり、【アン】の母親役が「ブロンディ」の【デボラ・ハリー(妖女ブロンディw)】だったり、なかなか「隠し味」が利いている作品ですね・・・。

NIRVANA】という言葉はサンスクリット語で『涅槃』という意味がある言葉です。この作品のポスターやDVD&ビデオのパッケージなのですが、「日本以外」の国(地域)では主人公の【アン】が「横たわる」バージョンが使われているようです。私には主人公【アン】の「横たわる」姿が入滅する釈迦の様に思えました・・・。