ピカレスクとピテカントロプス・・・。

stargherking2005-11-08

「アメコミ」(アメコミ系)映画には興味無かった私ですが『ヘルボーイ』を観てから一変しました・・・。それまでは「アメコミ」映画というと『スーパーマン』は「4」まで観ているのですが『バットマン』は「1」しか観ていません、他に観た事あるのがドルフ・ラングレン版の『パニッシャー』(1989年)、『ジャッジ・ドレッド』(1995年)、『MIB』(メン・イン・ブラック)ぐらいでした。

ヘルボーイ』(2004年)観た後に『ブレイド2』(2002年)→『ブレイド』(1989年)→『X-MEN』(2000年)→『デアデビル』(2003年)→『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』(1997年)→『バットマン・フォーエヴァー』(1995年)→『『パニッシャー』(2004年)→『コンスタンティン』(2005年)→『SPAWN』(1997年)という風に観てきました。個人的には『ヘルボーイ』と『パニッシャー』(新旧両方)は好きなんですが他はいまいちですね・・・。

「アメコミ」界の2大出版社として「DC・コミックス」と「マーヴェル・コミックス」があります。「DC・コミックス」の作品には『スーパーマン』(1938年〜)、『バットマン』(1939年〜)、『ヘルブレイザー(コンスタンティン)』(1988年〜){大人向けコミック「ヴァーティゴ」連載}等があります。「マーヴェル・コミックス」の作品には『ファンタスティック・フォー』(1961年〜)、『スパイダーマン』(1962年〜)、『超人ハルク』(1962年〜)、『X-MEN』(1963年〜)、『デアデビル』(1964年〜)、『ブレイド』(1973年〜)、『ゴーストライダー』(1973年〜)、『パニッシャー』(1974年〜)等があります。「DC・コミックス」と「マーヴェル・コミックス」以外の出版社として『SPAWN』(1992年〜)の「イメージ・コミックス」や『ヘルボーイ』(1993年〜)の「ダークホース・コミックス」等があります。

来年(2006年)公開予定の作品には『スーパーマン・リターンズ』、『X-MEN3』、『SINCITY2』等がありますね・・・。それと「ダーク・ヒーロー」としては古株の『ゴースト・ライダー』(ニコラス・ケイジ主演)も公開予定です(【フランク・ミラー】原作で古代ギリシャのスパルタが舞台の『300』というのも公開予定ですね)・・・。

公開予定作品ですが、他にも面白そうなのが色々ありますね・・・。まずはナタリー・ポートマンが坊主頭で挑んだ『V・フォー・ヴァンデッタ』(ヴァンデッタには復讐という意味があります)、この作品は『ヘルブレーザー』(コンスタンティン)の原作者【アラン・ムーア】の作品で第二次大戦でナチス・ドイツが勝った後の世界という「if」の世界を描いています。またアメコミ界で「ダーク・ファンタジー」のジャンルを開拓したとされる原作者【ニール・ゲイマン】の『ミラーマスク』というのもあります。それともう一つ原作は1980年代のもので本国(アメリカ)では12月5日公開予定、シャーリズ・セロンマートン・ソーカスが出演という『AEON FLUX(イーオン・フラックス)』(訳すると無限の流動?)等があります・・・。

フランク・ミラー】が原作に携わっている「SPAWN/BATMAN」(クロスオーバー)や「WOLVERINE」(X-MENのスピンオフ)の映画化を期待します(ガンバレ、SPAWN)・・・。「クロスオーバー」というと「アメコミ」では色々あるのですが映画は・・・、これからの「アメコミ」映画の主流は「クロスオーバー」かも?・・・。

今頃になって『キングアーサー』を観たんですが、ランスロット役のヨアン・グリフィスって『ファンタスティック・フォー』のミスター・ファンタスティックなんですね、ヒゲがないと印象が違いますね・・・。それとザ・シングがTVドラマ『ザ・シールド』のマイケル・チクリスだったとは・・・体形的には的を得ていますが(笑)・・・。

小さい頃から「へそ曲り」な私は「ヒーロー」ってのが大嫌いでした。「仮面ライダー」とか「ウルトラマン」では敵役(悪役)の「怪人」、「怪獣」、「宇宙人」の方を応援していました(笑)。「仮面ライダー」と「ウルトラマン」では、どちらかというと「仮面ライダー」派ですね・・・、「仮面ライダー」の方が「秘密結社」的な「組織」があるのが好きでした・・・。

小説のジャンルの一つに「ピカレスク・ロマン」(ピカレスク・ファンタジー)と呼ばれる物があります。「ピカレスク【picaresque】」には「悪漢」(悪党、悪役)という意味があって「ピカレスク・ロマン」というと「悪漢」(悪党、悪役)が主人公である小説の事を指します・・・。アレクサンドル・デュマ(大デュマ)の「モンテ=クリスト伯」(巌窟王)は「ピカレスク・ロマン」の代表的な作品の一つです。この「ピカレスク」なんですが、今でいうと「ダーク・ヒーロ」(アンチ・ヒーロー)って事でしょうか・・・。

ピカレスク」と「ピテカントロプス」(直立猿人)ってなんか似てますね(汗)・・・。まあチャールズ・ミンガスも「悪漢」ですが(笑)・・・、っていうか「ホモサピエンス」より「ピテカントロプス」に近いともいえますが(失笑)・・・。