アメリ・・・。

stargherking2005-06-05

ジャン=ピエール・ジュネ】監督の「アメリ」を観ました・・・。「クリムゾン・リバー」の監督である【マチュー・カソヴィッツ】が出演している作品です。心地よい音楽と【赤】と【緑】が強調された独特の『色調』が『不思議な空間』を造り出している様に思えました。この「アメリ」と同じ【ヤン・ティルセン】が音楽を担当した「グッバイ、レーニン!」も観てみたくなりました。
『謎の男』の『謎』が解明する場面は痛快ですね・・・。
人それぞれに『好きな事』(好きな物)、『嫌いな事』(嫌いな物)というものがあると思うのですが、何故『好き』なのか?、何故『嫌い』なのか?、『理論』的な解明というものは大変難しいものだと思います。子供の頃の『嫌(いや)』(嫌い)だった事(思い出)が大人になってからは『良い』思い出になったり、子供の頃は『好き』だった物(事)が大人になって『嫌い』になったり・・・。
ルノワール】の『舟遊びの昼食』に20年来こだわってきた【ガラス男】は自分が【ルノワール】ではない事に気付いたり・・・、【売れない小説家】が自分の作品が壁のラクガキとなっているのに喜んだり・・・、旅するドワーフの写真を観て旅する事になった【アメリの父】・・・。この世界には色々な考え方があり、色々な観点があって、色々な表現があるという事を感じさせる作品でした。

主人公【アメリ】の部屋の壁に貼ってある「絵」(ポストカード)はドイツの【ミヒャエル・ゾーヴァ】という人の作品という事なんですが、かわいらしさとグロテスクさが共存している『不思議』な「絵」が印象的でした・・・。