善い奴 悪い奴 普通の奴・・・。

最近某雑誌（トイガン系）で「WESTERN」（西部劇）特集というのを観て、サム・ライミ監督の「クイック＆デッド」(1995)を観てみる事にした。
少し前にウォルター・ヒル監督の「ダブル・ボーダー」を観てテキサス・レンジャーという組織に興味があったので「テキサス・レンジャーズ」(2001)を観た事もあって最近は「西部劇」映画に少し嵌っています。
「テキサス・レンジャーズ」は1950年代のTVドラマ「テキサス決死隊」のリメイク映画らしいですね。MBL（メジャー・リーグ）の球団の名称でもあります・・・。

「ダブル・ボーダー」では公的機関の「ボーダー・パトロール」（国境警備隊）を揶揄（嘲弄）してテキサス・レンジャーと言っているのですが、「ボーダー・パトロール」は元々司法省の公的機関で2003年からは新設された『DHS』（アメリカ国土安全保障省）に所属する公的機関という事になっています。

あの「24」ではシーズン1が『CIA』、シーズン2が『NSA』、シーズン3では、この『DHS』（国土安全保障省）がよく登場しています。
『DHS』は運輸省傘下にあった沿岸警備隊やアメリカ航空管制局、財務省傘下にあったシークレットサービス、司法省傘下にあった国境警備隊等の機関を統合したマンモス機関で「国境警備・運輸保安」、「緊急事態への準備・対応」、「科学・テクノロジー」、「情報分析・社会基盤（インフラ）の保護」という大きく4つの分野に分かれており、多くの政府機関の機能を統合する組織となっているという事です。

元々の「テキサス・レンジャーズ」はメキシコからのインディアン襲撃等に対する民間の自治組織で、南北戦争後のテキサス州では防衛市民軍として州知事に公式に任命された組織になります。「テキサス州」の自治組織という点が「テキサス・レンジャーズ」と「ボーダー・パトロール」の違う所です。
この映画「テキサス・レンジャーズ」は1875年の話という事で1873年に発売されたコルトSAA（シングル・アクション・アーミー）やレバーアクションライフルの銃撃戦が楽しめます。トム・スケリット（あの「MASH」の）とロバート・パトリック以外はマイナーな俳優が多いのですが、レイチェル・リー・クックはやっぱかわいい・・・、意外とマイナーな作品と思っていたのですが、なかなかアクションが面白いし全体的に良く出来ている作品だと思いました。

「クイック＆デッド」の方はスプラッタ・ホラー映画の巨匠サム・ライミ監督の異色西部劇です。ストーリーの方は世界中から集まったガンマンが集まる架空の街で年に一度開催される早撃ちトーナメント（決闘）という事になっていて。題名の「クイック＆デッド」の通り「早撃ち」がメインになっています。独特のカメラワーク、アニメーション的な演出や曲者的なガンマンが色々登場という所は面白いのですが、全体的にはイマイチかな？と思いましたね・・・。
やはり「西部劇」というと個人的にはセルジオ・レオーネ（セルジオ・越後とは関係ありませんｗ）の作品が好きです・・・。